最終更新日 2024年11月19日 by asisps
撮り鉄はその名の通り、カメラで電車や気動車、新幹線などの鉄道全般を撮影して楽しんでいる方です。
ただ写真を撮って自分だけで楽しむのもいいですし、友人や趣味仲間と写真を共有したり、とっておきの撮影スポットを共有しあったりするのも楽しみ方の1つと言えます。
そんな撮り鉄にもいくつかの種類に分けることができ、役割や撮影した写真の特徴に違いがあるのです。
では、どういった違いがあるのか見ていきましょう。
全員がほぼ同じ写真を撮影している
多くの撮り鉄にはある程度決まった構図や、鉄道ごとに最適な撮影スポットが決められています。
そのため1つの撮影スポットにはカメラを構えている方が多くみられ、全員がほぼ同じ写真を撮影しているのです。
細かく見れば好きな電車や鉄道会社によって構図が変わることがありますが、これがごく一般的な撮り鉄になります。
あえて人気撮影スポットを避けてカメラを構えている方もいます。
人ごみを嫌ったり、自分だけの写真を撮りたかったりする方が当てはまり、のんびりと楽しみたい方に向いていると言えるでしょう。
この方たちは、決まった構図をあまり持たない傾向にあり、撮影をあくまで趣味の一環と捉えているためネット上や友人同士で作品や撮影スポットを共有することはあまりありません。
脚立を持参するメリット
どの人気撮影スポットにも必ずと言っていいほど現れるのが、脚立を持参する方です。
脚立は基本的に人ごみでも狙った構図を撮りやすいメリットがありますが、その反面まわりに車が通る道があると危険なため思うように撮影できません。
また、移動に車が必須なため、免許を取得する必要があります。
いろいろとお金がかかるせいか脚立を持参する方は20人に1人程度です。
基本的には一眼レフカメラなど高価なカメラを使っている傾向にありますが、意外と多いのがスマートフォンで撮影している方たちで、毎年その数は増えていっています。
スマートフォンのカメラは近年目まぐるしいほどの進化を遂げており、数年前の一眼レフカメラに匹敵するほどの性能を誇るため、あえて高級なカメラから移行する方もいるほどです。
内蔵のカメラアプリには高級カメラ顔負けの機能が搭載されていますし、出費も低く抑えることができるため人気が高いのも理解できるのではないでしょうか。
人気の高い撮影スポットでは場所取り合戦に
人気の高い撮影スポットでは場所取り合戦のようなものが行われます。
早く到着すればするほど好きな場所を抑えることができますが、どのスポットにも毎回一番乗りで現れる方が存在します。
場所取り合戦と言っても先に場所を取った方の邪魔になるような位置を占領するのはいけません。
暗黙の了解でもあり自主的なマナーでもあるのです。
大抵早く到着して場所取りをしている方はベテランであることがほとんどで、どの角度から撮影したらいい写真が撮れるのかを熟知しています。
いい構図が分からない方はできるだけ早く到着し、このようなベテランの方に話を聞いてみましょう。
ただし、人が多くなると準備があわただしくなるので構ってもらえないこともあります。
駅のホームでしか撮影しない方も存在します。
利用者数の少ない駅や通過駅で撮影することが多い
有人駅のホームは基本的に入場料を支払わないと入ることはできませんし、無人駅でも国鉄から分社化したうちの数社はホームでの撮影を禁止、または三脚での撮影を禁止しているのです。
しかしこれはごく一部なため、多くの駅で撮影を楽しむことができます。
各都市の主要駅にも存在しますが、基本的には利用者数の少ない駅や通過駅で撮影することがほとんどです。
人が多いと鉄道会社の職員に注意されてしまいますし、最悪の場合人身事故の原因となってしまう恐れもあります。
周りに人がいる場合は構図にこだわるよりも、周りの安全に気を配りましょう。
巨砲スナイパーとは
最後に紹介するのは「巨砲スナイパー」と呼ばれる方たちです。
どの人気スポットにも顔を出さず、ひっそりと山の中や山頂から大砲のような巨大レンズを構えて絶好の機会を狙っていることが特徴です。
他のカメラと比べて比べ物にならないほどお金がかかるうえ、場所によっては徒歩で山を登らなければなりません。
そのため、お金と体力、気力に自信のある方のみにしかおすすめできない撮影方法です。
実際に山を登ってきれいな構図が取れそうな場所に行ってみないと、どのくらいの方が構えているのか分かりませんし、一般的な撮り鉄との交流もほとんどありません。
どの撮り鉄にも共通点のようなものがいくつか存在します。
撮影した写真(画像)はトリミングせず、1枚の中に対象となる鉄道の先頭から最後尾まですべて収められていることです。
これを守らない作品は嫌われる傾向にありました。
まとめ
しかし、近年では鉄道ファンの中にも多様性を認める動きがあるのも事実で、パソコンやスマートフォンで楽しむためにトリミングしたり、周りの風景重視で鉄道をすべて収めないよう撮影する方も出てきています。
趣味は自分が楽しいと思えることが一番なので、納得できる作品を追い求め、唯一無二の写真を撮影するのもいいのではないでしょうか。
横山英俊の鉄道ブログより引用